最新・介護職員意識調査

 介護職員のキャリア形成に関して、現在の資格等の技能・知識の向上を考える割合は5割を超え、転職を検討する割合も3割を超えることが、介護職場で働く労働者らを組織するUAゼンセン参加の日本介護クラフトユニオン(NCCU)の調査で分かりました。「2022年就業意識実態調査報告書」では、介護従事者が経済面や体力への不安、賃金の安さや仕事量の多さに不満を感じていることが明らかになり、NCCUでは、さらなる人材確保と処遇改善の必要性を訴えています。体力面での不安では、有給休暇が取得できない割合が「なかなか取得できない」「まったく取得できない」の合計が、月給制の労働者で20.4%と昨年より1.4P増加、時給労働者で7.8%と同じく0.7P増加しています。要因として、コロナ禍の影響で人手が足りないため、休みがとりにくいのでは?とNCCUでは考えているようです。人員配置基準の課題でも、「ぎりぎりのローテーション」であったり「業務中、常に時間に追われる」との回答が、どちらも半数程度あるようです。

 

 

 働く上での不安や不満があると答えた割合も、月給制で74.8%、時給制で63.6%に及び、経済的な不安や体力の不安により離職を考えたことがあると回答した割合が、月給制で62.1%、時給制で56.4%という結果になりました。また不満により離職を考えた割合も6割程度と、不安による離職傾向と同じような結果となりましたが、内訳では9割以上の人が「やりがいがない」と答えるなど、社会的貢献が大きな仕事にも関わらず意外な結果になりました。キャリア形成の関する質問では、「現在の仕事からの変更(職種や雇用区分等)や資格取得、転職を考えていますか?」に48.3%の月給制組合員が考えていると答えています。考えていることへの質問では、「今の資格等に関する技能や知識の向上」(58.7%)「介護とは関係にない仕事への転職」(33.5%)、「介護関連への別会社への転職」(33.5%)が、上位になっています。「やりがい」が見いだせない仕事の進めかたには「ルーティンワークのマンネリ化」「正当な評価がされない」「能力発揮の場面が少ない」など多肢に及びますが、キャリア向上の機会や評価制度の見直しなど、今、働いてくれる職員へのサポートが大事な時期と思いました。