新型コロナウイルスの自宅療養について

 新型コロナウイルスの国内での感染者が増える中、厚生労働省は今後、患者数が大幅に増え地域でまん延した場合には自治体の判断で軽症者を自宅療養に切り替えるなどとする考え方をまとめました。新型コロナウイルス感染に有効な治療薬はないものの、既存の薬が効く可能性があると指摘されエボラ出血熱の治療のために開発された抗ウイルス薬を挙げられていますが、ワクチンの完成は今年に夏以降になるようです。

 突然、その影響も考えずに全国の小中学校の臨時休校を決定したため、事業規模の縮小による経営上の課題に対応するため雇調金等の助成金対応に追われる毎日です。とは言ってもお子さんを持つご家族にはもっと不安な日々かと推察されます。

 家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合に自宅療養に関しての注意点として、一般社団法人日本環境感染学会が取りまとめたポイントについて厚生労働省が31日に発表していますので記載したいと思います。疑いのある本人は外出を避け、ご家族等も濃厚接触者であることを意識し、不要不急の外出を避ける意識・行動が前提となります。

 

 

「ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合、家庭内でご注意いただきたいこと」として8つのポイントについて注意喚起を行っています。部屋を分ける。(食事・就寝も個室、トイレ等共有スペースの利用は最小限)世話はできだけ限られた人。(心臓等の持病がある、糖尿病、妊婦さんはダメ)マスクをつける。(感染の疑いのある人の部屋からマスクは持ち出さない)こまめな手洗い。(洗っていない手で目や鼻、口などを触らない)定期的な換気。(許攸スペースや他の部屋も窓を開ける)手で触れる共有部分を消毒する。ドアの取っ手などの共有部分を、市販の家庭用塩素系漂白剤を薄めて拭きそのご水拭き。トイレ、洗面所なども家庭用洗剤ですすぎその後消毒)⑦汚れたリネン、衣服の選択⑧ゴミは密封してすてる。などが提唱されています。

 このように感染の疑いのある人の対応策は示されていますが、感染者の自宅療養の対応については厚生労働省からの何ら示されていません。無責任と言わざるを得ません。

 

 

 

 感染が拡大して医療機関の診察も思うようにできないとき、家族に感染者がでた場合、どのように対処してよいのか不安になると思います。以前、強毒性インフルエンザ対策で学んだことですが、新型コロナウイルスにも同様の対応が可能ですので記載したいと思います。まず感染者の居室は一つの部屋を限定してこの空間はレッドゾーンであることを意識する必要があります。家族が居住する空間(グリーンゾーン)と分離可能であればよいのですが、トイレ、風呂などの共有部分はウイルスがいるかもしれないグレーゾーンを意識してドアノブ等の消毒をすることが大事です。個室の環境ですが定期的な換気は必須として、ウイルスの弱点として高温多湿に弱いということがわかっています。インフルエンザの例では温度20℃以上・湿度5060%で空気中の感染力が弱まることが証明されています。看護に使用したマスクや手袋等は部屋から持ち出さずに密封したゴミ袋にいれ、汚れたリネンや衣服は、大幸薬品のクレベリンを入れた密封容器に8時間以上いれてから洗濯することがお勧めです。

 

 

ワクチン等の有効な薬品がない中での療養においても、治療上の考え方として体温の上昇に関しては38度以下に下げることが望ましいと思います。また、発熱や下痢などによる脱水症を防ぐために水分補給が大事ですが、水分が取りにくい時はストローで頻回に水分を摂取する、薄めたスポーツドリンクでも点滴同様の効果が期待できますので、工夫して1000㏄~1500㏄の摂取を心がけます。体力消耗を防ぐためにビタミン補給を心掛け消化の良い食事の摂取が理想です。体温上昇には解熱剤としてアセトアミノフェンが安全かつ有効とされていますが、既存の疾患等がある場合などは注意が必要ですので市販薬ですが薬剤師にご相談ください。薬以外では、頭や首、脇下、ソケイ部のリンパ附近の大動脈から血液を冷やし下げることが有効とされています。保冷剤を使う場合はタオルなどに包んで直接肌にあたらないようにすれば良いと思います。いずれにしても、今回の新型コロナウイルスの発生は、戦争と同じです。何事も無事あることを祈ります・