福祉職員研修

 来週、福島県社会福祉協議会が主催する福祉職員の研修講師を務めます。正式には「福祉職員キャリアパス対応研修過程チームリーダー研修」といいます。これは全国社会福祉協議会が障害・高齢・児童の福祉の全分野に共通して求められる能力開発の基礎研修として開発したものでキャリアパスの段階に応じて求められる能力を段階的・体系的に習得することを目的としています。都道府県単位で同じテキスト、研修体系で実施されますが、研修内容に特徴を持たせるなどは講師に一任されています。

 私は全国的にも珍しく、また福島県内では唯一福祉分野以外の講師なので、コンサルタント・社会保険労務士が得意とする組織や人に関する研修に力点置いて行っています。今年は、「働き方改革推進支援事業」のセミナー、研修の講師も多く行っていますので、改革のポイントと実務も伝えたいと思っています。

 

 研修は今年で4年目になりますが、福祉を取り巻く環境が変化し、受講する職員の皆さんも意識にも変化が見受けられ、毎年、現実の課題や将来の不安など抱える課題が大きくなっているような気がします。私の担当する研修は、中間管理職を対象としています。職責であるチームリーダーとして、研修を終えてから、法人に帰ってから、実務に生かしてもらえるような研修を心掛けています。今日は研修のポイントやグループワークで気づきにつながる話など、テキスト各章のポイント、ポイントで伝えたいことをまとめていました。

 受講生は、福島県内の社会福祉の法人から3日間の日程で参加し、前半後半2名の講師が担当することになります。今年は1グループ多い66名の参加とのことでしたので、発表時間などのスケジュール管理を意識する必要がありそうです。

 

 先日,今回の研修に向けて6名の講師の打ち合わせ会がありました。講師になられる方々は、福島県内の社会福祉界の重職にいるので業界の動向や施設の経営に関する情報など部外の人間には役立つ情報が多く、研修に向け非常に参考になります。

 業界全体の頭痛の種は、深刻な人手不足です。

高齢、特に介護分野の不足は深刻で、7月の有効求人倍率でも全業種平均1.51倍に対して介護は3.09倍と人材の確保が難しい業界です。加えて離職者も多く65.2%が勤務年数3年未満に離職します。(介護労働安定センター:H29介護労働実態調査)

 

 講師の複数の先生から、福祉外の民間企業での平均勤続年数について質問があり、10年以上の所が多い話をしました。今は概ね10年以上なければ新卒者の間では「ブラック企業」の疑いをかけられます。大手企業では25年以上が普通ですが、それでも驚いておられました。

 新卒者採用、中途採用も難しい業界ですが、業界として3年未満離職は当たり前となり、人材の確保・育成には「諦めムード」まん延していることを感じました。

 これは、私の顧問、関与の企業にもお話していますが、人手不足はどの業界、企業でも一緒です。それでも企業の社会的使命を行う上で、企業と雇用、従業員の生活を守るためにも、あらゆる方法を考え実行すべきだと思っています。・・・案外・・・何とかなるものです!