変わる!新入社員の意識

 日本生産性本部は5月24日、2018年春に実施した新入社員意識調査の結果を発表しました。この調査は、1990年より継続的に実施しており今回が29回目、有効回答数は1914通と経年の新入社員の意識の変化を知るのには有効な調査かと思います。今年の新入社員へ「あなたにとって、今の会社は第何志望でしたか?」の質問に対し「第一志望」4年連続で上昇し初の8割超え(80.6%)過去なりました。過去20年間で最低であった2000年(50.5%)に比べ30,5ポイント増加しています。「今の会社に一生努めようと思っている」に質問には、50.8%と2000年に比べて30ポイント以上上昇しています。この傾向は過去10年変わっていません。

 

 今年の新卒者の傾向として大手・安定の志向が強いといわれています。2000年は、長い不況時代と就職氷河期などのつらい時代を目の当たりにして、職業生活や将来に希望が見いだせずに就職に対する意識に大きな変化が生まれたと年といわれています。近年の新卒者への質問で、「職場の人たちから職場の飲み会に誘われました。同時に友人からも同日の飲み会の誘いがありました。このとき、あなたは・・」・「職場の飲み会に出る」(2018年:82.3%、2000年:57.5%)、「友人と飲み会に出る」(2018年:17.7%、2000年:42.5%)と社内コミュニケーションを大事にしていることが分かります。

 

  

 仕事に対する取り組みは、2000年に比べると自主性や積極性に欠けるようです。「ある仕事をやっているうちに研修で教わったマニュアルに書かれていないことが起きました。その時あなたは・・」の問いに「できるだけ自分で工夫してみる」(2000年:35.8%、2018年:26.1%)「すぐにストップして後は先輩や上司に聞く」(2000年:64.2%、2018年:73.9%)で過去最高の結果でした。また、「自分のキャリアプランに反する仕事を、我慢して続けるのは無意味だ」の質問に対し「そう思う」が6年連続の増加傾向で今年は過去最高の結果でした。

 

 給料の決め方(給与体系)の質問では、業績や能力より年齢や経験を給与が上がるシステムがよいとする回答が40%~50%の間でここ数年続きています。働き方改革で変わろうとしている「職能給」に想いがいくのも「平日でも残業がなく自分の時間が持て、趣味などの時間が使える職場」を望む回答が過去最高の75.9%を見ればわかる気がします。売り手市場ですが、企業としては現在の仕事とは無関係に職務遂行能力という潜在能力と勤続年数だけ昇給・昇格をさせることはできません。キャリアアップにもっと関心をもってもらえれば、制度設計ができるのですが・・いずれにしても、これからの新入社員は楽しみですね。