仕事の課題解決力を磨く

 仕事で発生する多くの問題で、そのままに放置すれば現在、将来に大きな影響を及ぼす可能性がある問題、解消すべき問題を課題といいます。問題とは経営理念や企業の目標などから、組織の「あるべき姿」と「実際の姿(現状)」のギャップのことです。日常業務でのあるべき姿は、「決められた方法で正しく仕事を行うこと」です。決められた手順で決められた成果に達しているか検証し、改善を行う。事実を正確につかむことが課題解決力を磨く第一歩です

 

 現代のAI技術等の急激な進展などの環境変化は、既存の解決策では通用しないことも多くあり、現状の仕事を良しとせず将来発生するであろう問題も視野にいれ、課題を見つけていく必要があります。時系列で考えれば「今起きている問題」と「あるべき仕事のギャップによる近未来の問題」「将来の企業存続に影響ある問題」の3つが考えられると思います。

 階層役割別に課題解決への取り組みが違うと思われがちですが、社員数の少ない会社では、問題を共有し「構造化」して、組織として解決する方が課題の本質も見えスピード感をもって取り組むことができます。

 

 

 「問題の共有・構造化」、聞こえはいいのですが、解決すべき問題があったとしても、問題を認知して情報収集、構造化、選択肢の決定、実行、評価のモデルが頭でわかっていてもみんなができる訳ではないのです。現場では対応しなければならない問題が日々発生していますが、現在の問題が設定型問題につながる場合も将来の問題を内包していることがあります。そのために問題を構造化して「本来あるべき姿」、望ましい姿を話し合う事で問題の認知、情報の共有が可能になります。

 

 課題解決に向けたフレームワークと使い方などが解説されている良書が多くあります。SWOT分析、PEST分析、3C分析など課題の原因を探るにも多くの考え方があり、多くの意見がでてくると思います。固定観念にとらわれずに企業の目指す「あるべき姿」を意識しながら、本質的な解決策を導き出すことが、「仕事の課題解決力」を磨く最良の方法ではないかと思っています。答えは常に現場にあり、それぞれの考えを主体的・積極的に話し合える場の仕組みつくり(改善提案制度)が重要で、当所ではそのような企業支援を積極的に行っています。