2019年、新卒者採用傾向

 2018年3月卒業予定の求人倍率は、大卒者で推計で1,78倍、高卒で2,08倍となり人手不足が新卒採用にも現れてきました。この傾向は、当分続くようで就職情報サイトのディスコによると「人数の確保より学生の質を確保する」と答えた企業は74.4%と就職氷河期(2010~2011)に90%超えていた同質問に対して20ポイント下落、初めて7割台になりました。売り手市場が続き採用人数が確保できない企業が事業(人材)計画に差しさわりが出始めていると分析しています。

 

 

 新卒者採用に関して今年より「増やす」と答えた企業が30.8%、「減少」8.5%を大きく上回っています。この傾向は、リーマンショック後の8年連続で、2019年卒の採用活動の予定時期については、面接開始のピークは「3月下旬~4月中旬」、内定出しは「6月上旬」に開始が最も多かったようです。学生優位の「売り手市場」が続いていますが、リクルートホールディングス調べのデーターでは、大手企業と中小企業では求人倍率での差があり、2018年の大手企業では、前年より「買い手市場」化が進み、むしろ狭き門となっています。

 

 

 従業員規模による求人倍率では、(2017年卒→2018年卒)300人未満(4.16倍→6.45倍)、300~999人(1.17倍→1.45倍)、5000人以上(0.59倍→0.39倍)の予測が発表されています。「売り手市場」が続き、大企業の入りたい学生が増え、「大手志向」の傾向が強まったようです。業種による求人倍率も「建設業」9.41倍、「流通業」11.32倍ですが、「サービス・情報業」0.44倍、「金融業」0.19倍と人手不足業界では「売り手市場」、金融・情報業では「買い手市場」と二分されます。

 

 大手志向の強まる傾向は今後も続くと考えられますが、学生の就業志向性は男子学生は、将来、部長や課長など責任ある立場で集団を統率する立場を希望しキャリアアップできるような人事の仕組みがある(全般管理)、または専門知識を持ち高いパフォーマンスができる自分(専門性)を望む傾向が強いようです。女性は、家庭や自分の時間を持ちつつ働いている自分のイメージを実現できそうな会社を選ぶ傾向が強いようです。新卒者採用に苦戦が続く中小企業では、自社の強みと学生の就業志向性の傾向とのマッチングをどう図るかが課題となりますね。