2017年を振り返って

画像;雪だるま

 今年は、数年前では考えられないくらいに「働き手不足対策」としてのコンサルタントの依頼が多い年でした。人口の構造変化による働き手不足は予測できるところでしたが、意外に対策を打てなかった企業が多く、現在の仕事をこなしながら将来に向けた人事制度の構築や働き方を変える取り組みを行ってきました。ひとつずつ出来ることから進んでいけば、何とかなる事を実感できた年でした。

 

 社会福祉法人での管理職研修の一コマに初めて「職務分析」を取り入れてみました。厚生労働省ではキャリアパスの導入を推進していますが、現場では課業分担ができずに、仕事のできる職員の業務負担が増し離職者が止まらないのが現実です。介護施設の「食事介助」保育園の「食事保育」を課業の洗い出しから要件定義、難易度の設定を行い高齢者、主婦パートができる仕事をまとめてもらいました。キャリアパスのテクニカル・スキルは仕事基準で現場の職員とコンサルタントがつくるのが一番です。役割分担ができれば業務負担が減ることを多くの人が理解できたようです。この研修はやってよかったです。

 

画像:草に降り積もった雪

 企業の人事制度といえば組織からのベクトルで役割や職務を決めることが多いのですが、「働き手不足」の時代では働き手からのベクトルで職務を決定し、役割を決めていくことが重要と私は思っています。いわゆる「職務基準」で人事や労務体制を確立していくことです。今年の社会福祉法人の職務分析研修で、そのことを一層実感し大きな気づきとして生かせています。

 

 来年度は、今年以上に「働き手不足」が深刻化すると思われます。少ない社員で、同じ仕事をこなすのには今まで以上の工夫が必要ですし、仕事の単位を小さくして分業が可能な業務管理、組織管理に転換する必要があります。仕事の改善や見直しであれば「業務フローチャート」や「職務記述書」の作成、分析でもよいのかもしれませんが、やはり人事・労務の体制見直しとなれば「職務分析」は欠かせません。来年は尚一層、現場に出向き社会保険労務士の専門性を生かした会社のためになる提案をしていこうと思っています。

 

 今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。