働き方改革の課題は仕事のブラックボックス

画像;携帯電話で話すビジネスマン

 労働力人口の継続的現象は、将来における人材不足の中で、いかに生産性を高めるかが企業の課題になっています。労働力不足への対応策として、女性や高齢者の就業を促進するために、プチ勤務などの短時間労働やテレワークなどの在宅勤務など多様な働き方を採用する企業も増えてきています。しかし、長時間労働や残業を組み入れた正社員に対する労働慣習からなかなか抜け出せない現実もあり、個々の仕事が組織として管理されない状況、「仕事の属人化」、「仕事のブラックボックス」からの脱却が課題となっています。

 

 上司や担当者個人の主観や経験で、仕事が決められ、判断されているために、誰が何をそのようにやっているのか、どこまでやれば良いのかが管理されていないため、必要以上に過剰な仕事や無駄な仕事が行われています。日本では従来から生産性改善といえば、時間短縮やコストダウンなどを中心とした取り組みが多いですが、労働生産性の統計からみれば、価値のある仕事と価値のない仕事あるいは低い仕事を選別し、限られたリソースを選択・集中するスタイルの変更が求められています。日本人は労働の4割を価値のないことに費やしている言われています。

 

 

画像;職場でコーヒーを飲むビジネスマン

 属人化した仕事のブラックボックスの改善手法として有効なのは「見える化」です。「見える化」というと、自分の仕事をカードに書いて貼り出して、自分では分かり切っている仕事をお互い見えるようにすることだと思っている人が多いようです。

属人化した仕事は、特定の人しかわからないプロセスであったり、他の人にきちんと教えられずに、改善できないなど、何よりもその人がいないと誰もカバーできないという問題があります。組織の仕事とするのは、仕事を標準化し共有するためにも「見える化」でプロセスを明らかにする必要があります。

 

 属人化した仕事のブラックボックスを作ることで、その社員に業務が集中し、残業時間が増大し、特に休日労働については特定の社員に集中する傾向が強くなります。働き方改革の重要課題、長時間労働の削減からも悪しき慣習からの脱却が必要です。また。人材不足の課題として、それぞれの担当の仕事を把握し、無駄なことは省き、適任の人やアウトソーシングで座組みを入替えたり、その知恵や経験をチームのために活かすという発想を、社員みんなに持ってもらうことが必要です。会社組織の発展を望むのであれば、個々の社員全員がそれぞれ力を発揮し、チームとして成果を上げられる組織を目指すべきです。