人事考課制度を考える

画像;公園の道、キャリアの道筋

 8月に入ってから長雨が続き、気がつけば盆休日も終わり、秋の気配さえ感じられる今日この頃です。お盆前には、少なくなっていた新聞折込の求人情報ですが、一昨日は5社のチラシが入っていました。日本の少子高齢は確実に企業経営に暗い影を落とし出し、比較的、短時間で仕事を覚えられる小売り、飲食などの業界からの影響が強まってきているようです。また、募集をかけて求職者が集まらないので、人材派遣による労働力確保も強まってきているようです。

 

 先日のブログでも紹介しましたが、「サービス」「小売・外食」の事業の転職理由が、長時間労働と休日が取れないことで、働く人は残業規制を含めこれまでの経験を生かして、働く時間を改善したいとの要望が増えています。これは、働く時間にフォーカスせず、仕事の内容と就業条件の改善に経営者と労働者が話し合い、改善に向けて対策を講じることができれば可能なことです。社員の人事処遇に関して経営者は「人事考課制度」を考えますが、この制度は「人の採用・配置・処遇など就業に関する課題を、経営者(上司)と社員(部下)が一緒に考える」の意味もあります。

 

 

画像;公園の階段

 実際に「人事考課制度」を持たれている中小企業は少ないですし、導入されていても、制度が機能してるかも甚だ疑問です。しかし、これからの企業は中小・零細であっても、社員の昇給・昇格に関する将来の道筋を示した人事制度、特に「人事考課」に関する制度を持たない企業は人材の確保に苦慮されると思います。人事考課での評価基準が、企業の望む人材像であり企業の進むべき方向ですので、それを示せない企業では、社員が自分の将来に不安を感じるのではないでしょうか。

 

 昨年下半期の転職理由では、「働き方改革」への関心が高まり、ワークライフバランス、待遇改善にための理由が高まっています。「会社の将来に不安がある」ことも、過去16回(8年)に調査結果の上位にあります。

 人手不足で多くの企業で中途採用に力を入れていますので、特に能力のある社員は転職先には困らないと思います。新規採用も大事ですが、今、働いている人に目を向けて、中小・零細の企業だからこそできる組織開発と将来の道筋を示す「人事制度」「考課制度」は必要です。パート社員にも企業の期待と評価に基づく、人事考課制度は必要です。