人材育成の課題、「指導人材の不足」53.5%

 厚生労働省では、このほど、平成27年度「能力開発基本調査」の結果を取りまとめ公表しました。調査は、国内の企業・事業所と労働者の能力開発の実態を明らかにすることを目的として、平成13年度から毎年実施しています。企業の能力開発の方針などを調べる「企業調査」、事業所の教育訓練の実施状況などを調べる「事業所調査」、個々の労働者の教育訓練の実施状況などを調べる「個人調査」で構成されています。

 

 教育訓練に支出した費用の労働者一人当たりの平均額(企業調査)では、企業がOFF-JTに支出した費用の労働者一人当たりの平均額は1.7万円、自己啓発支援に支出した費用の労働者一人当たりの平均額は0.6万円になっています。人材育成の課題(事業所調査)として、人材育成に関して何らかの「問題がある」と回答した事業所は71.6%、 問題点として多い回答は、「指導する人材が不足している」(53.5%)、「人材育成を行う時間がない」(49.1%)、「人材を育成しても辞めてしまう」(44.5%)という結果でした。

 

 

 自己啓発の状況・課題(個人調査)では、自己啓発を行った労働者は、正社員では42.7%、正社員以外では16.1%でした。自己啓発を行う上で「問題がある」と感じる労働者は正社員で78.8%、正社員以外で71.5%であり、問題点として最も多い回答は正社員、正社員以外とも「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がないという回答でした。

 

 私もここ数年、中間管理職向けの職場内集合研修の依頼が増加傾向にあります。それだけ社員教育に熱心な企業が増えていることは良いことだとは思います。私は研修講師が本業ではないので、企業様と打ち合わせの時にコンサルタント的な質問(課題)をお聞きするのですが、しっかりと組織、社員をどうして欲しいというご依頼は少ないです。今年度は、来月には年間日程の主だったものは確定しますが、すでに32回は決定していますので、業務に役立つ研修をしたいと思っています。