高齢者後見サポート

 来月の上旬に講師依頼を受けている成年後見NPO法人の勉強会レジュメが完成しました。説明用のパワポスライドも30枚程度で90分の話をする予定です。高齢者に関する政府の施策は後手後手になっていますが、それでも社会保障制度改革はほぼスケジュール通り進行しています。今回、依頼を受けているNPO法人さんは、ボランティアで地域の高齢者の任意後見を引き受け、終活に向けた様々の支援を本人の意向に沿って実現しようとしてる団体です。300名近いボランティア会員の方がいらっやるようですが、今回はそのうち20名程度参加の勉強会だそうです。

 

 昨日、川崎市老人ホームの殺人事件の犯人が捕まりました。施設の職員という信じられない結末で、しかも「介護に手のかかる人」だったからという福祉の職員とは思えない理由のようです。ここ数年間、福祉法人の研修という形で、福祉職員さんたちとの多くの出会いがありますが、仕事に対する真摯さには職業人として頭が下がる想いをします。今回の犯人とは真逆で、お世話した利用者さんの看取りで、思い入れが強くて「うつ状態」になる職員さんも多く、ストレスとの付き合い方やチェックのしかたなどを研修に入れるようにしています。

 

 

 朝日新聞に今回の事件に関しての業界の実態として、福祉事業の知識、技能などの教育の不足が様々な事件、事故を起こす要因のトップであるような記事がありました。今回は犯人の気質が大きな要因ですが、福祉の現場で見させてもらうと教育の不足に関しては私も同様の印象を持ちます。それも含めてですが、仕事の交通整理がついていないので、職務上の役割で一人の人間に重い責任を負わせた結果、バーンアウト、離職する職員さん多いと聞きおよびます。それを防ぐのが、厚労省で推進しているキャリアパス人事制度の確立ですが、面倒なので何とかしようとする法人さんが少ないように思います。

 

 社会保障制度改革では、平成29年までに訪問介護、通所介護などの予防給付が地域の実情に合わせた地域支援事業として移行されます。NPOなどの多様な主体が生活支援や介護予防サービスの提供が可能となりますので、勉強会では成年後見とソーシャルビジネスの可能性について提案したいと思っています。高齢者の地域包括支援を、今後ますます公的年金が減額する同じ高齢者に、ボランティアでの社会参加を求めるのはムリな施策だとは思いませんか?