2015年版「中小企業白書」が閣議決定

 2015年版「中小企業白書」が24日、閣議決定されました。白書は3部構成で、第2部では、中小企業・小規模事業者が収益力を向上させる上での課題となる「イノベーション・販路開拓」「人材の確保・育成」を取り上げています。人材については、中小企業・小規模事業者においても、研究開発、営業、IT等の分野の専門人材が不足していることを明らかにするとともに、地域ぐるみでそうした人材の確保・育成に取り組んでいる事例の紹介などを行っています。

 

 「イノベーション活動」は、比較的規模が大きく、広域に事業を行う者の取組という印象が一般的には強いようです。中小企業を、地域需要志向型、広域需要志向型の別にイノベーション実現に向けた活動状況を見てみると、広域需要志向型企業の方が積極的に取り組んでいる実態が浮かび上がってきています。具体的な取組内容を規模別に見てみると、中規模企業は小規模企業と比較して「部署を超えた協働」や「中途採用による新しいい空気の取り組み」等、組織や人材を活性化させる活動が活発に行われています。

 

 

 

 地域需要志向型の企業であっても、イノベーションの実現に向けた活動に取り組んでいる企業は、取り組んでいない企業に比べて利益を伸ばしている傾向にあります。イノベーションに取り組む際の課題を見てみると、必要性やタイミングの見極めの難しさを課題としており、規模別には、中規模事業者は「人材」に関して、小規模事業者は「資金」に関する課題を挙げています。

 

 中小企業・小規模事業者において、経営の中核となる人材の不足感が強まっています。販路開拓(営業)のための人材にとどまらず、研究開発、製造、IT関連、経営等、多肢に渡る中核人材の不足感が強いです。しかし、中小企業の「中核人材」の採用手段や供給源は極めて狭く、将来の「中核人材」は、自社において中核人材を育てることを最重要課題として取り組むべきではないかと私は考えます。