リーダーの資質

 リーダーシップ、リーダーの資質といえば多くの人のイメージは、自信と快活さを備え、実践的かつ論理的で確固たる決断力を持って組織員を導いてくれるイメージを持たれると思います。しかし、ドラッカーは、そのような天才が現れることも稀であり、当てにできない天才の出現を頼ることはできないとしています。成果中心の精神が組織内に浸透し、凡人から強みを引出しそれを他の者の助けにすることができるかがリーダーの資質であり組織の良否としています。


 組織の焦点は成果にあわせなければなりませんが、個人も組織も成果の基準を高くもつことが必要であり、成果をあげることを習慣化し失敗を恐れないことが成果に近づく道です。間違いや失敗を許さない組織風土では、自己満足と低い基準で仕事をすること当然とする弱い組織になります。常に高い目標を持ち、今の問題解決より先の「機会」に焦点を当てた仕事を基準とし、人事に係る意志決定は、独善的判断に頼らず、組織の信条と価値感に沿って行われてこそ健全な組織と個人を育てることになります。





 リーダーシップは、マネジメントの真剣さ、真摯さによって発揮されます。真摯さはごまかせません。ともに働く者、特に部下には上司が真摯であるかどうかは、数週間でわかります。無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大になれても、真摯さの欠如は許さずに、そのような人を選ぶ上司、組織も許しません。真摯に目標の向かう姿こそマネジメントの地位にある者の姿であり、部下ができることの限界と挑戦すべき限界を知って、部下の得意の分野に目を向け、部下の挑戦とその成長を喜びとできる人です。


  「リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の水準を高め、通常の限界を超えて人格を高めることです。そのようなリーダシップの基盤として、行動と責任についての厳格な原則、成果についての高度な基準、個としての仕事に対する敬意を日常の実践によって確認していくという組織の精神に勝るものはない」(ドラッカー・マネジメント)