
株式会社マイナビは25日、今春入社の新入社員に入社後3か月後の現状などを尋ねた意識調査の結果を発表しました。約9割が社内でいつかあの人のようになりたいと思う「社内にロールモデルがいる」、入社以降「この会社に入社してよかった」と思ったと回答。「仕事とプライベートについて」の問いには、約7割が「プライベート優先の生活が送りたい」と答えています。また、「社会人になんってどう感じたか」を聞いたところ、「想像していた通り厳しかった」「想像していたよりも、厳しくなかった」の回答が前年度より増加傾向にあり、入社段階で社会の厳しさを覚悟している、もしくは社会の厳しさを楽観的に捉える傾向があるようです。
「想像していたよりも厳しかった」とする層は、32.1%と前年調査より2.7ポイント減少傾向にあります。厳しかったと答えた方に、「それはどんな時ですか」の質問をぶつけたところ、「能力・スキルの不足を感じた時」が77.1%、次に「仕事内容が困難だと感じた時」35.2%となっています。「今、会社に求めるものはなにか」を聞いたところ「給料を上げてほしい」35%で1位、「人材育成の仕組みを構築してほしい」27.2%、3位が「福利厚生を手厚くしてほしい」22.2%で3位と続きます。
社会人になって給与の重要性を実感していること、人材育成の仕組みを構築してほしい」との考えから自分自身の成長欲求の強さがうかがえます。この調査からもそうですが、人事制度構築の仕事をしていて、多くの世代層で仕事を通じての自己実現の欲求が深まっているように思います。人の役に立ちたいとの思いは東日本大震災後、被災地の人の多くが共有しています。仕事を通じていつもその思いに報いられる報酬制度であること、また教育制度であることを心掛けています。