次世代リーダーの育成

産業能率大学総合研究所は、「第三回次世代リーダー選抜型育成に関する実態調査」の結果をこのほど発表しました。それによりますと次世代リーダーの不足感が強く、確保できていない企業が4分3を超え、今後の選抜型教育の重要性については「最重点課題」「重点課題」とする企業を合わせると9割を超えています。しかし、選抜、育成の前提となる「人材像」が明文化、共有化されている企業は4割強にとどまり、社員への情報公開には慎重な企業が多く「すべて非公開」とする企業が3割弱あったそうです。

 

 

 

次世代リーダーに期待する将来の役割は、事業規模によって違うようです。企業規模が大きい企業ほど「将来の企業経営者育成」を目的とし、中小企業では「将来の職能部門のトップの育成」と明らかな傾向の違いがあるようです。

 

次世代リーダーを育成するうえで、企業経営者育成にしても職能部門トップの育成にしても経営理念、組織文化の関連性が重要です。経営理念は企業が目指す方向性や組織がなすべきことを明確に示すものであり、その価値や信念、規範を社員が共有することで独自の組織文化を醸成していきます。私は中小企業に日常的に関わらせていただいておりますが、残念ながら人材の育成、人事考課等の人事制度全般において、社員との「経営理念の共有化」がされていないことを感じています。「経営理念」が浸透すれば人は育ちます。