グローバル人材と中小企業

日本能率協会は、このたび2012年度の「当面の企業課題に関する調査」の結果を発表しました。国内主要企業の経営者に聞いたところ、グローバル人材のマネジメントの重要性などを課題として挙げ、また改革、成長のカギとしては「長期的視点」などを強調しています。

 

注目すべき事項として生産、研究開発、販売の機能ごとに現在ならびに5年後の海外進出地域を尋ねたところ、項目ごとに選択国は違うもののアジアを中心とした「地産地消型」のグローバル展開が強まる傾向にあります。人事領域課題としてはグローバル経営人材の育成、登用に関する取り組みが重要と考えており、また現在においては十分にできていないとの回答が大半をしめています。

 

 

 

 

 

このような国内の主要企業の動向に、日本の中小企業はあらためて岐路に立っています。例えば日本の製造業の体質は、部品を供給するサプライチェーンを形成する中小企業群に支えられていますが、メーカーの海外戦略に追随せざるを得ない関係にもあります。経営資源が限られる中小企業の場合、海外進出リスクが相対的に高いものとなり、事業リスクに対する見方はよりシビアになります。新興国、投資国における客観的な視点からの成長機会と投資リスクの見極めが求められ、中小企業にこそグローバル人材マネジメント施策の取り組みが必要なのではないかと思います。