技能伝承と高齢者雇用

トヨタ自動車は、2013年にも高岡工場(愛知県豊田市)で、作業速度を大幅に落とした生産ラインを新設する方針を明らかにしまいした。先般、改正された高齢者雇用安定法により60歳定年後の再雇用に備え、体力の低下した高齢者が働きやすい環境を整備するとともに、熟練技能者の退職等により課題とされている若手社員の技能伝承につなげたい考えのようです。

 

 

企業の競争力の源泉である、「技能」の伝承については熟練技能者である団塊世代が定年退職の時期を迎え多くの企業で問題となっていました。世代間コミュニケーションが取れない、技能の高度化などの課題が言われてきましたが、具体的な問題となると「時間」「コスト」「人員数」の不足感でした。自社の競争力のコアとなる技能を伝えるのには、特別なプログラムを作るのではなく長期にわたるOJTが軸になります。いかにして日常業務や事業活動の一貫として事業継承の体系化を図れるかが重要ですが、高齢者雇用と技能伝承の問題を一挙解決しようとするトヨタ自動車の取り組みは興味深いです。